高校受験当日の体調不良について

今日2024年2月15日は兵庫県公立高等学校入学者選抜における推薦入試の本検査だそうです。

寒さは少し和らぎましたが、インフルエンザB型や新型コロナウイルスの流行が続いており、受験当日に体調を崩される方も多くいることと思います。中には、どうしたら良いか分からず困惑している受験生や親御さんもおられるでしょう。

そこで今日は兵庫県医師会と兵庫県教育委員会との間で取り交わされている、病気を理由に試験を受けられなかった子への対応方針をご紹介しようと思います。

ただし、こちらで取り上げる内容はあくまでも高校入試に関した取り決めになりますので、中学入試や大学入試に関しては個々の学校の募集要項等を参照してください。

病気を理由に本試験をうけられなかった場合、どんな病気であっても追試験を受けられる

医師が診察の結果として、現在の病状では試験を受けることが出来ないと認めた場合は、インフルエンザやコロナに関わらずどんな病気であっても追検査の対象として受理されます。月経随伴症状(生理の際の体調不良)であっても重度であれば理由として認められることになっています。

診断書が必要(診断書料は医療機関ごとに異なります)になりますので、体調が悪い場合は遠慮なく医療機関に相談して下さい。

ただし、一般に追試験は本試験よりも少し難しくなる傾向があるようです(ネット情報なので確かなことは分かりませんが・・・)。軽症であれば本試験を受けた方が合格の可能性は高くなるかもしれません。

また、本試験を受けた後で、実は体調が悪かったから追試験を受け直したい、ということは出来ません。

試験前から診断書を発行できる

インフルエンザや新型コロナウイルスに感染してしまった場合や、病状から明らかに試験を受けることが出来ないと医師が判断した場合には、試験日よりも前に診断書を発行することが出来ます。

インフルエンザの出席停止期間は発症翌日から5日、かつ解熱後2日となっており、

新型コロナウイルスの出席停止期間は発症翌日から5日、かつ解熱後1日となっています。

当日の体調不良に関しては原則当日の受診が必要だが、どうしても当日に受診できなかった場合は翌日の受診まで認められる。

試験当日に急に体調が悪化して試験を受けられなかった場合、原則当日に医療機関を受診して診断書をもらう必要があります。しかしどうしても当日に受診できなかった場合にのみ、試験翌日の日付の診断書まで認められます。

注意点として、一般に救急外来はこのような診断書の発行に対応していません。救急外来は①緊急に処置をしなければ命に関わるかどうかを判断する、②緊急性が高い場合はその場で可能な処置を開始して専門医が到着するまで病状を維持する、③軽症の場合は応急処置のみ行う、ことに特化した場所です。夜間に救急外来を受診して診断書の発行を求めないようにして下さい。

インフルエンザの予防に関しては、当院独自の取り組みも実施しています

受験生を対象としたインフルエンザ予防に関しては、当院独自の取り組みも実施しています。詳細は下のリンクからご確認ください。