「ここまでわかる!胃カメラ・大腸カメラ・腹部エコー」シリーズ一覧 内視鏡検査

「ここまでわかる!胃カメラ・大腸カメラ・腹部エコー」シリーズ一覧

各タイトルをクリックすると、症例呈示ページを見ることが出来ます。 第1回 進行胃癌(胃カメラ) 第2回 腎癌(腹部エコー) 第3回 大腸癌(大腸カメラ) 第4回 アニサキス(胃カメラ) 第5回 虚血性腸炎(腹部エコー) 第6回 虚血性腸炎(大腸カメラ) 第7回 早期胃癌(胃カメラ) 第8回 総胆管結…
「ここまでわかる!胃カメラ・大腸カメラ・腹部エコー」シリーズ 第20回 胆嚢結石症 腹部エコー検査

「ここまでわかる!胃カメラ・大腸カメラ・腹部エコー」シリーズ 第20回 胆嚢結石症

時に胆汁の成分が結晶化し、大きくなって「石」のようになってしまうことがあります。このように胆嚢に出来た石を「胆嚢結石」と呼びます。原因としてコレステロールが多すぎること、感染、胆汁の流れが悪くなることなどが知られています。脂っこい食事や甘いものの取り過ぎは胆石の元です。 胆嚢の中に結石が出来ただけであれば通常は無症状であり、健康診断で見つかった胆嚢結石の大半は無治療で経過観察となります。ただし、症状のある胆嚢結石は治療が必要です。特に石が胆嚢の出口や胆管につまると激しい痛みや発熱を起こし、場合によっては緊急入院が必要になるため注意が必要です。
「ここまでわかる!胃カメラ・大腸カメラ・腹部エコー」シリーズ 第19回 食道カンジダ症(カンジダ性食道炎) 内視鏡検査

「ここまでわかる!胃カメラ・大腸カメラ・腹部エコー」シリーズ 第19回 食道カンジダ症(カンジダ性食道炎)

食道カンジダ症(カンジダ性食道炎)とは  カンジダ菌はカビ(真菌)に分類される微生物です。  カンジダ菌は健康な人の口の中にも住み着いている菌(常在菌と呼ばれます)の一種であり、通常は悪さをしません。  ただし何らかの原因により体内環境のバランが崩れたり、免疫機能(体内に入り込んだ菌を排除するための…
「ここまでわかる!胃カメラ・大腸カメラ・腹部エコー」シリーズ 第18回 潰瘍性大腸炎 内視鏡検査

「ここまでわかる!胃カメラ・大腸カメラ・腹部エコー」シリーズ 第18回 潰瘍性大腸炎

潰瘍性大腸炎とは(どのような病気かを中心に解説しました)  潰瘍性大腸炎という病気は、かつて内閣総理大臣を務めた安倍晋三さんが患っていたことで広く知られるようになりました。  この病気は、本質的に「免疫の異常」が原因と考えられています。私たちの体には、ウイルスや細菌などの外敵を見つけて排除する「免疫…
「ここまでわかる!胃カメラ・大腸カメラ・腹部エコー」シリーズ 第17回 脂肪肝 腹部エコー検査

「ここまでわかる!胃カメラ・大腸カメラ・腹部エコー」シリーズ 第17回 脂肪肝

「脂肪肝」の疾患概念の変遷  かつて、脂肪肝は深刻な肝障害を引き起こさず、放置しても良いと考えられていました。  しかし1980年ごろから脂肪肝を原因とした肝障害・肝硬変の報告が相次ぐようになり、1998 年に米国で開催された米国国立衛生研究所主催のコンセンサス・シンポジウムにおいて、「脂肪性肝疾患…
「ここまでわかる!胃カメラ・大腸カメラ・腹部エコー」シリーズ 第16回 胃底腺型胃癌 内視鏡検査

「ここまでわかる!胃カメラ・大腸カメラ・腹部エコー」シリーズ 第16回 胃底腺型胃癌

胃底腺型胃癌とは  今回の内容は若手の消化器内科医向けになります。専門的な内容なので、一般の方には少し難しいかもしれません。  胃底腺型胃癌は、ピロリ菌に未感染の胃粘膜から発生する癌の一つであり、その疾患概念は2010年に日本から提唱されました。2019年にはWHO分類にも収載され、現在では世界的に…
「ここまでわかる!胃カメラ・大腸カメラ・腹部エコー」シリーズ 第15回 大腸憩室 内視鏡検査

「ここまでわかる!胃カメラ・大腸カメラ・腹部エコー」シリーズ 第15回 大腸憩室

大腸憩室症とは 大腸憩室とは、大腸の壁の一部が外側に袋状に飛び出した状態のことです。 大腸壁の弱い部分(血管が腸壁を貫通している部分など)が内圧の上昇により外側に押し出されることで形成されると考えられています(ただ、それを確認した人はいないので、正確には不明です)。 内視鏡で大腸の内部から観察すると…
「ここまでわかる!胃カメラ・大腸カメラ・腹部エコー」シリーズ 第14回 水腎症 腹部エコー検査

「ここまでわかる!胃カメラ・大腸カメラ・腹部エコー」シリーズ 第14回 水腎症

水腎症とは  腎臓で作られた尿は、尿管という細い管を通って膀胱にたまり、膀胱から尿道を通って体の外に出ていきます。この通り道のどこかが詰まると、尿がうまく流れずにたまってしまい、尿管や腎臓がふくらんでしまいます。  特に腎臓から尿が出ていく部分(腎盂と呼ばれます)はふくらみやすく、腎盂がふくらんだ状…
「ここまでわかる!胃カメラ・大腸カメラ・腹部エコー」シリーズ 第13回 胃粘膜下腫瘍 内視鏡検査

「ここまでわかる!胃カメラ・大腸カメラ・腹部エコー」シリーズ 第13回 胃粘膜下腫瘍

胃粘膜下腫瘍とは 一般的に消化管の壁は内側から粘膜・粘膜下層・筋層の3層に分かれており、胃も同様です。 実は胃癌やポリープといった胃にできる腫瘍の多くは、この3層のうち表層の粘膜から発生します。 しかし稀ながら粘膜下層や筋層から発生する腫瘍があり、この胃壁の深い所から発生する腫瘍を「胃粘膜下腫瘍」と…
マイコプラズマのすべて ~その2、症状・診断・治療編~ 感染症

マイコプラズマのすべて ~その2、症状・診断・治療編~

その1,基礎編はこちらから 目次 潜伏期間 マイコプラズマによる急性上気道炎の経過 マイコプラズマによる肺炎の経過 マイコプラズマの直接的な診断方法(PCR検査) マイコプラズマの直接的な診断方法(抗原検査) マイコプラズマの直接的な診断方法(培養検査・抗体検査) マイコプラズマの間接的な診断方法(…
マイコプラズマのすべて ~その1、基礎知識編~ 感染症

マイコプラズマのすべて ~その1、基礎知識編~

マイコプラズマ感染症とは「マイコプラズマ属」に分類されるいくつかの細菌による病気の総称です。ただし今回の投稿では「マイコプラズマ・ニューモニエ」に限定して述べさせてもらおうと思います。マイコプラズマは細菌に分類される微生物ですが、一般の細菌とは異なり、ウイルスに近い特徴を持っています。その特徴の1つ目は小さいこと、2つ目は細胞壁を持たないこと、3つ目は細胞内に侵入することです。マイコプラズマはウイルスと細菌の両方の特徴を持つために、感染すると風邪と肺炎の症状がどちらも見られることがあります。