「ここまでわかる!胃カメラ・大腸カメラ・腹部エコー」シリーズ一覧 内視鏡検査

「ここまでわかる!胃カメラ・大腸カメラ・腹部エコー」シリーズ一覧

各タイトルをクリックすると、症例呈示ページを見ることが出来ます。 第1回 進行胃癌(胃カメラ) 第2回 腎癌(腹部エコー) 第3回 大腸癌(大腸カメラ) 第4回 アニサキス(胃カメラ) 第5回 虚血性腸炎(腹部エコー) 第6回 虚血性腸炎(大腸カメラ) 第7回 早期胃癌(胃カメラ) 第8回 総胆管結…
子宮頸がんワクチンの接種スケジュールとキャッチアップ接種の締め切りについて Uncategorized

子宮頸がんワクチンの接種スケジュールとキャッチアップ接種の締め切りについて

目次 1.まず結論から 2.そもそも子宮頸がんワクチンとは 3.ワクチンはいつ打つべきか?(定期接種の考え方) 4.17歳以上で接種しても大丈夫?(キャッチアップ接種の考え方) 5.ワクチン(シルガード)の接種スケジュールとキャッチアップ接種の締め切りについて 6.副反応が怖いと聞いたことがあるけれ…
お腹が痛いけれども検査で異常がない。どんな病気を考える? ~後編~ 腹痛

お腹が痛いけれども検査で異常がない。どんな病気を考える? ~後編~

中枢性腹痛症候群は中枢神経が過敏になるために、体や末梢神経には何の異常もないのに痛みを知覚してしまう病気です。画像検査をしても明らかな異常は見つからず、中枢神経の機能的な異常(最近では痛みの信号を抑制できなくなることが主な原因と考えられています)によって痛みを知覚するようになると考えられています。中枢性腹痛症候群が中枢神経の機能異常なら、こちらは末梢神経の機能異常です。胃腸の運動がおかしくなったり、水分の吸収が上手くいかなくなったり、通常では痛みと感じないような正常な胃腸の動き・膨らみを痛みとして感じるようになったりします。
お腹が痛いけれども検査で異常がない。どんな病気を考える? ~前編~ 腹痛

お腹が痛いけれども検査で異常がない。どんな病気を考える? ~前編~

1.はじめに 腹痛はありふれた症状です。 しかしその診断は意外に難しく、以下のような原因から正確な診断までに時間を要することがままあります。 お腹の中にはたくさんの臓器(胃、小腸、大腸、膵臓、肝臓、胆嚢・胆管、腎臓など)があり、それらが近接しているため、どの臓器由来の痛みかわかりにくい。お腹の痛みの…
「ここまでわかる!胃カメラ・大腸カメラ・腹部エコー」シリーズ 第12回 進行大腸癌 内視鏡検査

「ここまでわかる!胃カメラ・大腸カメラ・腹部エコー」シリーズ 第12回 進行大腸癌

進行した大腸癌の写真です。2枚の写真は同じ病変を別方向から写したものになります。ここまで大きいと見過ごすこともなく、診断も容易で画像自体にはそれほど解説するようなポイントはありません。かなり大きな腫瘍ですが、内腔が保たれているためほぼ無症状で、検診(便潜血検査陽性)を契機として見つかりました。便潜血検査陽性の人が大腸内視鏡検査を受けると約4%の確率(25人に1人)で癌が見つかります。
「ここまでわかる!胃カメラ・大腸カメラ・腹部エコー」シリーズ 第11回 急性虫垂炎(腹部エコー) 腹部エコー検査

「ここまでわかる!胃カメラ・大腸カメラ・腹部エコー」シリーズ 第11回 急性虫垂炎(腹部エコー)

虫垂は盲腸からぶら下がっている細い袋状の臓器です。正常ではエコーで同定することは困難ですが、虫垂炎を起こすと腫大するためエコーで見えやすくなります。ただし虫垂の位置には個人差があり、大腸の裏側など見えにくい場所にある場合はエコーでは分かりにくいこともあります。一般的には虫垂は腸腰筋の前面で見つかります。慣れない間はエコープローブを水平にして、大動脈から総腸骨動脈を追っていくと、腸骨動脈・腸骨静脈の断面が2つ並んだ横に腸腰筋が見えます。その前面で虫垂を探してください。
「ここまでわかる!胃カメラ、大腸カメラ、腹部エコー」シリーズ 第10回 胃潰瘍 内視鏡検査

「ここまでわかる!胃カメラ、大腸カメラ、腹部エコー」シリーズ 第10回 胃潰瘍

もともと胃は消化液によって酸性になったり、体外から色々なものが取り込まれたりする場所であるため、傷つきやすい臓器です。内視鏡検査をしていると、無症状でも胃の中に小さな傷が出来ている人はたくさん見かけます。そのような傷のうち、表層部の粘膜だけが傷付いているものは「びらん」と呼ばれます。びらんが深くなり、粘膜の下の層まで及んでいるものを「潰瘍」と呼びます。
「ここまでわかる!胃カメラ、大腸カメラ、腹部エコー」シリーズ 第9回 大腸ポリープ癌 内視鏡検査

「ここまでわかる!胃カメラ、大腸カメラ、腹部エコー」シリーズ 第9回 大腸ポリープ癌

一般的には大腸ポリープは「良性」の病変です。しかし大腸癌のほとんどは大腸ポリープから発生しますので、大きなポリープはその一部がすでに癌になっていることがあります。写真Aで示した大腸ポリープは最大径15mmほどでしたが、一部がすでに癌に変化していました。幸いにして癌自体は粘膜表層に留まっており、内視鏡治療により治癒しています。
「ここまでわかる!胃カメラ、大腸カメラ、腹部エコー」シリーズ 第8回 胆管結石 腹部エコー検査

「ここまでわかる!胃カメラ、大腸カメラ、腹部エコー」シリーズ 第8回 胆管結石

一般的に胆石は胆嚢の中に出来ます。胆嚢中で浮いているだけであれば無症状のことが多く、症状のない胆嚢結石は治療対象になりません。しかしこの結石が胆管の中に落ち込んでくると、胆管結石と呼ばれるようになり、こちらは急いで治療する必要があります。というのも、胆管結石は胆管の出口付近の狭い場所でつまり、胆汁の流れをせき止めてしまうことがあります。すると胆汁が胆管の中に溜まってしまうので、胆管は急速に引き延ばされて激痛が生じます。強い痛みは吐き気を伴うことも多く、胆管がつまった瞬間に1,2回の嘔吐が見られることもあります。胆汁が肝臓まであふれてくると肝障害を引き起こし、さらに血液中にまで胆汁があふれてくると黄疸を生じます(胆汁が黄色いため、皮膚や粘膜・尿まで黄色くなります)。さらにさらに、流れが悪くなった胆管に感染が生じると、急性閉塞性化膿性胆管炎と呼ばれる重篤な感染症を合併することもあります。
「ここまでわかる!胃カメラ、大腸カメラ、腹部エコー」シリーズ 第7回 早期胃癌 内視鏡検査

「ここまでわかる!胃カメラ、大腸カメラ、腹部エコー」シリーズ 第7回 早期胃癌

胃の真ん中付近(正確には胃体下部小弯側)にある平坦型の病変です。少し画像のシャープネス等を変更して見やすくしています。Bで示した円の内側が癌になります。周囲との変化が乏しく、微細な凹凸不整と表面構造の変化から診断しました。実際の大きさは3cm程度で、この病変自体による症状はありませんでした。
「ここまでわかる!胃カメラ・大腸カメラ・腹部エコー」シリーズ 第6回 虚血性腸炎(大腸カメラ) 内視鏡検査

「ここまでわかる!胃カメラ・大腸カメラ・腹部エコー」シリーズ 第6回 虚血性腸炎(大腸カメラ)

注意事項1:本シリーズで取り上げる画像は全て当院で撮影したものです。検査画像の利用については、内視鏡検査前のアンケートで利用の可否を確認しています(腹部エコー検査に関してはオプトアウト方式をとっています)。 注意事項2:患者様の善意によって成り立つ投稿です。本シリーズは疾患の啓発や若手医師の研鑽に役…