「ここまでわかる!胃カメラ・大腸カメラ・腹部エコー」シリーズ一覧 内視鏡検査

「ここまでわかる!胃カメラ・大腸カメラ・腹部エコー」シリーズ一覧

各タイトルをクリックすると、症例呈示ページを見ることが出来ます。 第1回 進行胃癌(胃カメラ) 第2回 腎癌(腹部エコー) 第3回 大腸癌(大腸カメラ) 第4回 アニサキス(胃カメラ) 第5回 虚血性腸炎(腹部エコー) 第6回 虚血性腸炎(大腸カメラ) 第7回 早期胃癌(胃カメラ) 第8回 総胆管結…
「ここまでわかる!胃カメラ・大腸カメラ・腹部エコー」シリーズ 第17回 脂肪肝 腹部エコー検査

「ここまでわかる!胃カメラ・大腸カメラ・腹部エコー」シリーズ 第17回 脂肪肝

「脂肪肝」の疾患概念の変遷  かつて、脂肪肝は深刻な肝障害を引き起こさず、放置しても良いと考えられていました。  しかし1980年ごろから脂肪肝を原因とした肝障害・肝硬変の報告が相次ぐようになり、1998 年に米国で開催された米国国立衛生研究所主催のコンセンサス・シンポジウムにおいて、「脂肪性肝疾患…
「ここまでわかる!胃カメラ・大腸カメラ・腹部エコー」シリーズ 第16回 胃底腺型胃癌 内視鏡検査

「ここまでわかる!胃カメラ・大腸カメラ・腹部エコー」シリーズ 第16回 胃底腺型胃癌

胃底腺型胃癌とは  今回の内容は若手の消化器内科医向けになります。専門的な内容なので、一般の方には少し難しいかもしれません。  胃底腺型胃癌は、ピロリ菌に未感染の胃粘膜から発生する癌の一つであり、その疾患概念は2010年に日本から提唱されました。2019年にはWHO分類にも収載され、現在では世界的に…
「ここまでわかる!胃カメラ・大腸カメラ・腹部エコー」シリーズ 第15回 大腸憩室 内視鏡検査

「ここまでわかる!胃カメラ・大腸カメラ・腹部エコー」シリーズ 第15回 大腸憩室

大腸憩室症とは 大腸憩室とは、大腸の壁の一部が外側に袋状に飛び出した状態のことです。 大腸壁の弱い部分(血管が腸壁を貫通している部分など)が内圧の上昇により外側に押し出されることで形成されると考えられています(ただ、それを確認した人はいないので、正確には不明です)。 内視鏡で大腸の内部から観察すると…
「ここまでわかる!胃カメラ・大腸カメラ・腹部エコー」シリーズ 第14回 水腎症 腹部エコー検査

「ここまでわかる!胃カメラ・大腸カメラ・腹部エコー」シリーズ 第14回 水腎症

水腎症とは  腎臓で作られた尿は、尿管という細い管を通って膀胱にたまり、膀胱から尿道を通って体の外に出ていきます。この通り道のどこかが詰まると、尿がうまく流れずにたまってしまい、尿管や腎臓がふくらんでしまいます。  特に腎臓から尿が出ていく部分(腎盂と呼ばれます)はふくらみやすく、腎盂がふくらんだ状…
「ここまでわかる!胃カメラ・大腸カメラ・腹部エコー」シリーズ 第13回 胃粘膜下腫瘍 内視鏡検査

「ここまでわかる!胃カメラ・大腸カメラ・腹部エコー」シリーズ 第13回 胃粘膜下腫瘍

胃粘膜下腫瘍とは 一般的に消化管の壁は内側から粘膜・粘膜下層・筋層の3層に分かれており、胃も同様です。 実は胃癌やポリープといった胃にできる腫瘍の多くは、この3層のうち表層の粘膜から発生します。 しかし稀ながら粘膜下層や筋層から発生する腫瘍があり、この胃壁の深い所から発生する腫瘍を「胃粘膜下腫瘍」と…
マイコプラズマのすべて ~その2、症状・診断・治療編~ 感染症

マイコプラズマのすべて ~その2、症状・診断・治療編~

その1,基礎編はこちらから 目次 潜伏期間 マイコプラズマによる急性上気道炎の経過 マイコプラズマによる肺炎の経過 マイコプラズマの直接的な診断方法(PCR検査) マイコプラズマの直接的な診断方法(抗原検査) マイコプラズマの直接的な診断方法(培養検査・抗体検査) マイコプラズマの間接的な診断方法(…
マイコプラズマのすべて ~その1、基礎知識編~ 感染症

マイコプラズマのすべて ~その1、基礎知識編~

マイコプラズマ感染症とは「マイコプラズマ属」に分類されるいくつかの細菌による病気の総称です。ただし今回の投稿では「マイコプラズマ・ニューモニエ」に限定して述べさせてもらおうと思います。マイコプラズマは細菌に分類される微生物ですが、一般の細菌とは異なり、ウイルスに近い特徴を持っています。その特徴の1つ目は小さいこと、2つ目は細胞壁を持たないこと、3つ目は細胞内に侵入することです。マイコプラズマはウイルスと細菌の両方の特徴を持つために、感染すると風邪と肺炎の症状がどちらも見られることがあります。
子宮頸がんワクチンの接種スケジュールとキャッチアップ接種の締め切りについて Uncategorized

子宮頸がんワクチンの接種スケジュールとキャッチアップ接種の締め切りについて

目次 1.まず結論から 2.そもそも子宮頸がんワクチンとは 3.ワクチンはいつ打つべきか?(定期接種の考え方) 4.17歳以上で接種しても大丈夫?(キャッチアップ接種の考え方) 5.ワクチン(シルガード)の接種スケジュールとキャッチアップ接種の締め切りについて 6.副反応が怖いと聞いたことがあるけれ…
お腹が痛いけれども検査で異常がない。どんな病気を考える? ~後編~ 腹痛

お腹が痛いけれども検査で異常がない。どんな病気を考える? ~後編~

中枢性腹痛症候群は中枢神経が過敏になるために、体や末梢神経には何の異常もないのに痛みを知覚してしまう病気です。画像検査をしても明らかな異常は見つからず、中枢神経の機能的な異常(最近では痛みの信号を抑制できなくなることが主な原因と考えられています)によって痛みを知覚するようになると考えられています。中枢性腹痛症候群が中枢神経の機能異常なら、こちらは末梢神経の機能異常です。胃腸の運動がおかしくなったり、水分の吸収が上手くいかなくなったり、通常では痛みと感じないような正常な胃腸の動き・膨らみを痛みとして感じるようになったりします。
お腹が痛いけれども検査で異常がない。どんな病気を考える? ~前編~ 腹痛

お腹が痛いけれども検査で異常がない。どんな病気を考える? ~前編~

1.はじめに 腹痛はありふれた症状です。 しかしその診断は意外に難しく、以下のような原因から正確な診断までに時間を要することがままあります。 お腹の中にはたくさんの臓器(胃、小腸、大腸、膵臓、肝臓、胆嚢・胆管、腎臓など)があり、それらが近接しているため、どの臓器由来の痛みかわかりにくい。お腹の痛みの…