「西宮市提供の各種健診・検診」と
「当院独自の健診」について

1.当院で実施可能な
西宮市提供の各種健診・検診

1-1.
特定健診(特定健康診査)

健康診断のイメージ画像

特定健診とは、生活習慣病あるいはその予備軍の方を早期に見つけ出し、生活指導や治療を受けて頂くことで、生活習慣病の合併症により苦しむ人を減らすことを目的とした健診です。
40歳から74歳までの方が対象で、無料で受けることが出来ます。
具体的な検査項目は問診、身体測定、聴診などの診察、血液検査と尿検査です。また、高血圧を認める方や不整脈が疑われる方には心電図検査や眼底検査を、前年度の健診で高血糖を指摘された方にも眼底検査を追加することがあります(眼底検査は当院のような内科では実施できないため、眼科をご紹介する形になります)。よく胸部レントゲンはないのかというご質問を頂くことがありますが、肺癌の早期発見を目的としたがん検診ではないため、胸部レントゲンは含まれていません。
当院での健診を希望される場合は電話または窓口で健診の予約をお取りください。
当日は受診券と保険証を持ってお越しください。

1-2.長寿健診

長寿健診では、介護が必要になるような身体機能低下や病気を早期に発見することを目的としています。
具体的な検査項目は問診、身体測定、聴診などの診察、血液検査と尿検査、心電図です。また、高血圧や高血糖を認める方には眼底検査を追加で行うことがあります(眼底検査は当院のような内科では実施できないため、眼科をご紹介する形になります)。よく胸部レントゲンはないのかというご質問を頂くことがありますが、肺癌の早期発見を目的としたがん検診ではないため、胸部レントゲンは含まれていません。
当院での健診を希望される場合は電話または窓口で健診の予約をお取りください。
当日は受診券と保険証を持ってお越しください。

1-3.胃がん検診(内視鏡)

名前の通り、胃がんの早期発見を目的とする検診です。
受けられるのは50歳以上かつ今年度に偶数年齢となる方です。
令和5年度から胃がん検診は受診券なしで受けられるようになりました。検査の予約は当院へ直接ご連絡ください(WEBからでも予約可能です)
ご不明な点があればクリニックからも案内可能ですので、窓口でお尋ねください。
検診日には保険証を持ってお越しください。

1-4.大腸がん検診(検便)

大腸癌のリスクが高い人を見つけ出し、精密検査(大腸カメラ)を受けて頂くようお勧めするための検診です。
具体的には2回の便潜血検査のうち、1回でも陽性になる(血液が混入している)と大腸癌の可能性ありと判断されます。陽性となった方に精密検査を行うと、2~3%の方に大腸癌が見つかると言われています。2~3%という割合を見て案外低いとお思いの方もおられるかもしれませんが、女性における大腸癌の罹患率が0.1%程度ですので、この検診に陽性となった方は一般の方に比べて20~30倍大腸癌である確率が高いことになります。また、大腸癌の30%以上がこの検診で見つかっており、そのうち70%が早期癌(治癒する癌)であったとされています。大腸がん検診は大腸がんを早期に発見するための強力なツールです(ただし陰性であっても大腸癌を否定することは出来ません)。
特に予約は必要ありませんので、保険証を持ってお越しください。また、クーポンをお持ちの方はそちらも忘れずにお持ちください。

1-5.肝炎検診(血液検査)

特定健診や長寿健診と同時に実施することも出来ます。
具体的には、血液検査でB型肝炎ウイルスやC形肝炎ウイルスに感染していないか調べます。
ただし過去にこの検診を受けたことがある方は受けることが出来ません(生涯に一度しか受診できません)。
保険証を持ってお越しください。また、クーポンをお持ちの方はそちらも忘れずにお持ちください。

2.当院独自の健康診断
(自分で選べる健康診断)

一般的に健康診断は生活習慣病、心血管病、がんなどの有無をチェックするために実施されています。ただし、「生活習慣病に関しては毎年正常だから今年はいらない」「がんのことが気になるから、がんに関連するところだけ調べて欲しい」「心臓に関してはかかりつけ医で検査してもらっているから、健康診断で調べる必要はない」というように、個々の患者さんで受けたい検査、受ける必要のある検査は異なっています。そこで当院では、みなさんが自分で知りたいところを選んで検査を受けられるように健康診断をデザインしました。以下の各項目からご自身が受けたい検査を選んで下さい。
ただし費用に関しては公的な補助がありませんので、市提供の健診よりは高額になります(内容は市提供の健診よりも充実していると思います)。
なお、症状のある方、以前に何らかの異常を指摘されたことがある方は健康保険の範疇で検査を実施可能ですので、通常の予約をお取りください。(そちらの方が間違いなくお得です)

健康診断費用の概算はこちらから

2-0.診断書発行料
(無料または税込み2,200円)

以下の検査料が総額5,000円を越える方については無料で診断書を発行いたします。
検査費総額が5,000円を下回る方については診断書発行料2,200円を頂きます。

2-1.
必須項目(税込み2,200円)

身長、体重、腹囲、血圧測定
身長・体重 痩せすぎ、太り過ぎの指標となるBMIを測定するために必要な項目です。生活習慣病の評価を行う際に基本となる指標です。
腹囲 生活習慣病の中でもリスクが高い状態であるメタボリックシンドロームを診断する際の指標となります。
血圧 高血圧の多くは無症状ですが、高血圧の状態が続くと動脈硬化から脳心血管病(脳卒中、心筋梗塞など)を引き起こす危険があります。
基本血液検査項目
血球 白血球、赤血球、血小板の数を調べます。これらの数値は体の中の何らかの異常を反映して上下することが多く、危険を知らせる警報として役割があります。高度の異常を示す場合には、白血病などの可能性も考慮する必要があります。
総ビリルビン 検査値が2を越えると黄疸の可能性があります。肝臓や、血液、胆道の病気を疑いますが、生理的な黄疸(病気ではない黄疸)もあります。
直接ビリルビン ビリルビンは間接ビリルビンと直接ビリルビンが存在します。どちらが主に上昇しているかで病気を推測することが出来ます。
AST 主に肝細胞の中に豊富に含まれている物質です。肝細胞が壊れると血中に溢れてくるため、肝障害の指標となります。肝細胞以外には筋肉や血球に含まれていますので、これらが壊れた場合にも高値となります。
ALT 主に肝細胞の中に豊富に含まれている物質です。肝細胞が壊れると血中に溢れてくるため、肝障害の指標となります。
γGTP 胆管が障害された時に上昇しやすい物質です。特にアルコール性肝障害で上昇しやすいことが知られています。
ALP 胆管が障害された時に上昇しやすい物質ですが、胆管以外に骨や腸などにも豊富に含まれており、これら臓器の異常を示唆している場合もあります。
LDH 全身の細胞に広く含まれている物質です。他の数値と合わせて、細胞障害の指標となります。
AMY 膵臓に多く含まれているため、膵臓が障害されると上昇します。特に腹痛と同時に数値が高くなった場合は急性膵炎が強く疑われます。
尿素窒素 腎臓に関連した数値です。クレアチニンが正常で尿素窒素のみ高値の場合は脱水や消化管出血を疑います。
クレアチニン 腎臓に関連した数値です。値が高いほど腎機能が低下していると考えられます。正常は1未満です。
ナトリウム 体内の塩分バランスを表す指標です。腎臓によって厳密にコントロールされているので通常は異常値とはなりませんが、利尿剤を飲んでいる場合などでは異常値を示すこともあります。高度の異常は意識障害を引き起こすこともあります。
カリウム 体内の塩分バランスを表す指標です。腎臓によって厳密にコントロールされているので通常は異常値とはなりませんが、利尿剤を飲んでいる場合や、高度の腎障害を認める場合は異常値を示すこともあります。高度の異常は不整脈の原因となり危険です。
カルシウム 通常は異常値とはなりませんが、副甲状腺に異常がある場合、一部の癌、カルシウム濃度に影響する薬剤を飲んでいる場合などに異常値を示します。高度の異常は吐き気や意識障害の原因となることがあります。
血糖値 糖尿病で高くなります。食前か食後かで正常値が異なります。
尿定性検査 尿蛋白や尿潜血検査により腎臓病を見つけるための検査ですが、それ以外にも多くのことが分かります。簡便ながら情報量の多い検査です。

2-2.血液検査追加項目

基本項目に加え、同時に以下の項目を追加可能です。一回の採血で検査できます(検査項目は多岐に渡りますが、何度も針を刺す訳ではありません)

高脂血症検査一式(税込み1,100円)

総コレステロール、中性脂肪、HDL、LDLの4つの項目を測定します。検査前の食事を抜いて頂く必要があります。

総コレステロール 脂質のうち、コレステロールの量を表します。値が高いほど動脈硬化が進みやすく注意が必要です。
中性脂肪 脂質のうち、中性脂肪の量を表します。コレステロールに比べると動脈硬化への影響は低いものの、やはり注意が必要です。
数千を越える値になると、急性膵炎の原因になることもあります。
HDL コレステロールのうち、善玉と呼ばれるHDLの量を表します。HDLのみ基準よりも低いことが問題となります。
LDL コレステロールのうち、悪玉と呼ばれるLDLの量を表します。動脈硬化との関連が最も高い検査項目になります。直接LDLを測定する場合と、他の脂質の値から計算式を用いて算出する場合とがありますが、当院の健康診断では直接測定する方法を採用しています。
糖尿病検査(税込み1,100円)

HbA1cを測定します。

HbA1c 一か月の血糖値の平均を表します。血糖値は食事の影響を受けて時間とともに変動します。そのため、測定した時点での血糖値は正常値でも、それ以外の時間では高血糖となっていることもあります。HbA1cを測定することで、血糖の日内変動の影響を除外して高血糖かどうかを調べることができます。
腫瘍マーカー検査一式(税込み3,300円)

CEA, CA19-9, AFP, PIVKA-Ⅱ, CYFRA, DUPAN-2の5項目を検査可能です。

CEA 多くの種類の癌、特に「腺癌」と呼ばれるタイプの癌で高い値となります。臓器別では肺癌、胆管癌、大腸癌、膵臓癌、胃癌、乳癌、子宮癌、卵巣癌などで高い値になることがあります。ただし腫瘍マーカーが正常の癌もありますので、値が正常でも癌を否定することは出来ません。また、加齢や喫煙によっても高い値を示すことがあります。
CA19-9 膵癌、胆管癌、大腸癌、胃癌、卵巣癌、子宮癌、肺癌などで高値になることがあります。ただし腫瘍マーカーが正常の癌もありますので、値が正常でも癌を否定することは出来ません。また、膵臓や胆管、肺の良性疾患でも高い値になることがあります。
AFP 肝臓癌で高値となりますが、急性肝炎や卵巣腫瘍などでも高値になることがあります。
PIVKA-Ⅱ 肝臓癌で高値となりますが、ワーファリンや抗生剤の内服中、アルコール性肝障害などでも高値となることがあります。
CYFRA 「扁平上皮癌」と呼ばれるタイプの癌で高値となります。臓器別では肺癌や食道癌などで高値になることがあります。
DUPAN-2 膵臓癌や胆管癌で高値になります。ただし腫瘍マーカーが正常の癌もありますので、値が正常でも癌を否定することは出来ません。
血液型(税込み2,200円)

ABO型、Rh型を検査可能です。

アレルギー検査(税込み16,500円:症状がある方、すでにアレルギー性疾患と診断されている方は保険の範疇で受けることが出来ます(3割負担で5千円前後))

View39:アレルギーの原因となることが多い39種類のアレルゲンに対するIgE抗体の量を調べる検査です。ある特定のアレルゲンに対するIgE抗体価が高ければ、その物質がアレルギーの原因である可能性が高まります。ただし免疫系は非常に複雑なシステムです。IgE抗体のみでアレルゲンかどうかを断定することは出来ませんので、参考情報としてお考え下さい。

2-3.生体検査

以下の検査を実施可能です。

胸部レントゲン正面像(税込み3,300円)

心肥大の有無、肺腫瘍の有無などを調べることが出来ます。

心電図(税込み2,200円)

不整脈の有無など、心疾患の有無を調べることが出来ます。

腹部エコー(税込み3,300円)

肝臓、胆嚢、膵臓、腎臓などの病気を調べることが出来ます。検査前の食事を抜いて頂く必要があります。

頸部動脈エコー(税込み3,300円)

動脈硬化の有無を調べることが出来ます。

尿素呼気試験(税込み6,600円)

ピロリ菌感染の有無を調べることが出来ます。検査に30分程度かかります。基本的に予約が必要です。

2-4.内視鏡検査

症状のある方、以前に何らかの異常を指摘されたことがある方は健康保険の範疇で検査を実施可能ですので、通常の予約をお取りください。

胃カメラ(税込み14,300円)

逆流性食道炎、胃潰瘍、胃癌、食道癌などの有無を調べることが出来ます。健診の胃カメラは基本的に予約が必要ですので、採血等を受けに来られた際に予約頂ければと思います。

大腸カメラ(税込み19,800円)

大腸癌、大腸ポリープ、大腸憩室等の有無を調べることが出来ます。健診の大腸カメラは基本的に予約が必要ですので、採血等を受けに来られた際に予約頂ければと思います。胃カメラと同日に実施することも可能ですが、同日検査の枠は限られていますのでご了承ください。

健康診断費用の概算はこちらから

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院長
木村 佳人
診療内容
内科、内視鏡内科、消化器内科
住所
〒663-8107
兵庫県西宮市瓦林町1-21
KBクリニックビル1F
アクセス
西宮北口駅から徒歩15分、甲子園口駅から徒歩13分、瓦木支所前(阪急バス)下車すぐ
休診日 木曜・祝日
:土日 午前診の受付時間 8:45~12:00
:土日 午後診の受付時間 13:30~16:45
受付時間
午前診
8:45~11:30
午後診
13:00~15:45
夜診
17:15~19:30