各種ワクチンについて

各種ワクチンのイメージ画像

当院でのワクチン接種には予約が必要です。インフルエンザや新型コロナウイルスに対するワクチンのみWEBからでも予約できますが、それ以外のワクチンについては電話でお問い合わせください。

インフルエンザワクチン

感染した場合のリスク

季節性インフルエンザは主に冬季に流行し、基本的には無治療でも1週間程度で軽快します。ただし一般的な風邪(急性上気道炎)と比較すると症状が強く、つらい感染症になります。また、特に高齢者や肺・心臓・腎臓などに持病のある方では、ウイルス感染後に肺炎(細菌感染)を合併しやすくなり、入院や死亡のリスクが増加します。まれですが脳症などを合併し、重篤化することもあります。

ワクチンの種類

不活化ワクチンになります(生ワクチンではありません)。

ワクチンの効果

インフルエンザワクチンには感染を完全に阻止するほどの効果はありません(発症予防効果はそこそこです)。しかし重症化や死亡は高い確率で阻止します。
高齢者においては34~55%程度の発病予防効果があり、82%死亡を阻止する効果があるとされています。一方、6歳未満の小児に対する発病予防効果は60%と報告されています。
ワクチンを打ってもインフルエンザにかかることはありますが、肺炎や脳症などの合併は高い確率で防ぐことが出来ます。

接種スケジュール

6か月以上3歳未満の方は半量(0.25ml)を2回
3歳以上13歳未満の方は通常量(0.5ml)を2回
13歳以上の方は通常量(0.5ml)を1回接種することになっています。
ただし海外では9歳以上は1回としていることも多いようです。
1回目の接種から2回目の接種までは2~4週(通常3-4週)ほど間隔を空ける必要があります。

費用

定期接種対象(市による補助の対象)か、任意接種(補助対象外)かで費用は変わってきます。
定期接種の場合は毎年概ね1,500円です。
任意接種の場合、年度によって異なります。今年の当院での接種費用はトップページのお知らせ欄で告知しています。

予約

ワクチンの入荷状況にあわせて、毎年9月末ごろに予約を開始します。WEBまたは電話で予約を受け付けていますが、時期によっては電話がつながりにくいこともあります。是非WEB予約をご活用ください。
また、前もって予診票を記載頂くと待ち時間が短くなります。
当院受付で予診票をお配りしていますので、お近くまで来られた際には是非当院へお立ち寄りください(前もってご連絡いただく必要はありません)。

WEB予約はこちら 0798-67-8881

肺炎球菌ワクチン

感染した場合のリスク

重症の肺炎球菌感染症には小児に多い髄膜炎(脳を保護する膜である髄膜に菌が感染した状態)と高齢者に多い肺炎とが知られています。小児においては、肺炎球菌による髄膜炎の死亡率は7~10%とされています。一方で成人においては、肺炎球菌による髄膜炎の死亡率は約22%、肺炎による死亡率は5~7%とされています。

ワクチンの種類

小児に対する肺炎球菌ワクチン接種は髄膜炎を含めた重篤な肺炎球菌感染症の頻度を7割程度減少させたと報告されています。

一方で高齢者に対して使用されていたニューモバックスはその効果が限定的で、効果持続期間も短いという問題がありました。近年、それらの問題を克服した新規ワクチンが開発され、利用開始されつつあります。

高齢者に用いられる肺炎球菌ワクチンの種類と特徴

肺炎球菌ワクチンは大きくPPSVとPCVとに分けることができますが、2026年以降に接種を受ける場合はPCVの接種をお勧めします。いずれも不活化ワクチンになります(生ワクチンではありません)。

肺炎球菌ワクチンの比較
商品名 ニューモバックス プレベナー20 キャップバックス
略称 PPSV23 PCV20 PCV21
小児に対する効果 なし あり あり
(理論上)
鼻粘膜の常在菌に対する効果 なし あり あり
持続期間 短期間 長期間 長期間
接種回数 5年毎にずっと 1回のみ 1回のみ
2022-24年の血清型カバー率 51% 50% 78%
1回あたりの価格
(任意接種の場合)
7,700円 11,550円 13,750円
1回あたりの価格
(定期接種の場合)
対象外
※1
5,500円
※1
対象外

肺炎球菌ワクチンに関する詳細は当院ブログを参考にしてください。
院長がお勧めする肺炎球菌ワクチンはキャップバックスになります。

※1 2026年4月1日から、定期接種として用いられるワクチンがニューモバックスからプレベナー20へと変更になりました。将来的にはPCV21も定期接種の対象となる可能性があります。

帯状疱疹ワクチン

感染した場合のリスク

多くの人が一度は罹ったことのある「水ぼうそう」ですが、この病気の原因となる「水痘・帯状疱疹ウイルス」は水ぼうそうの治癒後も体内から完全に駆逐されず、休眠状態のまま神経に潜んでいることが多いとされています。このような感染様式のことを潜伏感染と呼びます。体力が落ちると潜伏していたウイルスが再活性化し、神経の走行に沿った発疹(帯状の発疹であるため帯状疱疹と呼ばれる)を生じます。強烈な痛みを伴うことが多く、また発疹消失後にも痛みが持続することがあり、注意が必要です。

ワクチンの種類

2025年4月から、帯状疱疹ワクチンは高齢者向け定期接種の一つに加えられました。
これにより定期接種対象の方は、生ワクチン(ビケン)は4,000円で(約4,000円の助成)、不活化ワクチン(シングリックス)は
1回あたり11,000円で(2回合計で22,000円の助成)受けられるようになりました。大変お得になっていますので、
ご自身が対象となる年度に忘れずにワクチンを接種するようにして下さい

ワクチンの名称 ビケン シングリックス
種類 生ワクチン 不活化ワクチン
接種回数 1回 2回(2カ月間隔)
帯状疱疹の発症予防効果 50%前後 90%以上
効果持続期間 5年を越えると効果が低下 9年以上効果が持続
定期接種の対象 対象者には毎年6月頃に市から接種券が郵送されてきます。以下のいずれかに該当する方が対象です。
1. 接種日の属する年度内に65歳となる方
2. 接種日の属する年度内に70、75、80、85、90、95、100歳となる方(R7年度から5年間のみ)
3. 101歳以上の方(R7年度のみ)
4. 接種当日に60歳以上64歳未満の方のうち、HIV感染による免疫機能障害のため日常生活がほとんど不可能な、身体障害者手帳1級を持つ方
費用 定期接種:4,000円 定期接種:11,000円(1回あたり)
任意接種:8,250円 任意接種:22,000円(1回あたり)
副反応 5%未満の頻度で接種部位の発赤・腫脹や、発疹・発熱などが見られます。ごくまれにアレルギー反応が生じることもあります。 ワクチンの効果を高めるために炎症を引き起こす成分が含まれています。このため注射部位の痛み・発赤・腫れや、筋肉痛・倦怠感・発熱などが高率に生じます。ただし多くは軽症で、1~3日以内に改善します。

子宮頸がんワクチン(ヒトパピローマウイルス(HPV)ワクチン)

感染した場合のリスク

ヒトパピローマウイルス(HPV)は多数の型に分かれますが、そのうちいくつかの型は子宮頸癌の原因となります。子宮頸癌の95%はHPV感染が原因と言われており、性行為により感染します。中でもHPV16型と18型は癌を引き起こす頻度が高く、発癌のスピードも速いため、妊娠可能年齢の女性が子宮頸がんを発症する原因の主たるものとなっています。このためHPVは「マザーキラー」とも呼ばれています。

ワクチンの種類

2026年4月から、定期接種で用いられるワクチンは9価ワクチンであるシルガードのみになりました。これを受けて、定期接種・任意接種に関わらず、当院で取り扱いのあるワクチンはシルガードのみとなっています。

シルガードは生ワクチンではなく、不活化ワクチンに分類されます。

接種回数

15歳未満で接種を開始した場合 初回・6カ月後の2回
(初回が1月なら2回目は7月)
上記以外 初回・2カ月後・6カ月後の3回
(初回が1月なら2回目は3月、3回目は7月)

上記のタイミングが標準的ですが、2回接種の2回目は初回から5ヵ月後に早めることも認められています。また3回接種の2回目は初回の1カ月後、3回目は2回目の3カ月後に早め、最短4ヵ月で接種を終了させることも認められています。逆にタイミングを遅らせる場合は、1年以内に接種を完了させることが推奨されています。

発癌予防効果

17歳未満で接種した場合、子宮頸がんになるリスクが86~88%低下する。17~30歳で接種した場合も子宮頸がんになるリスクが53%低下する。
(感染後に接種しても効果は乏しいため、感染する前に接種する必要があります)

定期接種の対象

小学校6年生~高校1年生の女性。標準的な接種時期は中学1年生とされています。

任意接種の対象

30歳未満の女性

費用

定期接種の場合、本人負担は0円
任意接種の場合、1回あたり27,500円(診察代込み)

副反応について

国内外の大規模調査で注射部位の痛みや腫れ、頭痛・発熱以外に大きな副反応は見られていません。(国内からは名古屋で女性7万人を対象とした郵便による匿名アンケート調査の報告があります。3万人から回答がありましたが、ワクチンとの関連を疑われていた24個の症状とワクチン接種との間には統計学的に有意な関連は見られませんでした。つまりワクチンの副反応とされていた症状は、ワクチンを打った人にも打っていない人にも同じ頻度で見られていました)

A型肝炎ワクチン

感染した場合のリスク

A型肝炎ウイルスは上腹部痛、倦怠感、黄疸などを伴う急性肝炎の原因となるウイルスです。通常数週間で自然軽快しますが、ごくまれに重篤な肝炎である劇症肝炎に進展することがあります。ウイルスに汚染された食品や水を口にすることで感染し、国内では生ガキなどの二枚貝を主とした魚介類による感染が有名です。発展途上国ではありふれたウイルスであるため海外旅行の際に感染することが多く、特に流行地(アジア、サハラ砂漠以南のアフリカ、中南米)に渡航する前にはワクチン接種が推奨されます。

ワクチンの種類

当院ではニューモバックス(23価肺炎球菌莢膜ポリサッカライドワクチン)の接種を実施しています。こちらは不活化ワクチンになります(生ワクチンではありません)。

ワクチンの効果

ワクチンを2回接種するとほぼ100%抗体が産生され、A型肝炎ウイルスの感染を予防できます。ただしそのままでは抗体価はずるずると低下し、6カ月後には半分以下になってしまいます。そこで初回接種から半年後に3回目のワクチン接種を行うと、5年以上高い抗体価を維持できるようになります。

接種スケジュール

上記にもあるように3回の接種が推奨されています。
2回目は初回接種から2週間後、3回目は半年後です。

費用

ワクチン接種一回につき8,000円です。

副反応

全身倦怠感、注射部位の疼痛・発赤、発熱、頭痛などがそれぞれ3%未満で生じることがあるとされていますが、重篤なものは報告されていません。

B型肝炎ワクチン

感染した場合のリスク

B型肝炎感染後の経過は小児と成人とで異なります。ここでは成人についてのみ説明します。
B型肝炎ウイルスは血液を介して感染します。性行為、消毒不十分な医療器具の使いまわし、消毒不十分な器具での刺青、針を使いまわしての注射、などが感染の原因となります。一過性の急性肝炎(黄疸、倦怠感、腹痛など)を発症した後、数週間で自然と治癒することが多いのですが、10-20%の確率で慢性肝炎へと移行します。さらに急性B型肝炎は1%程度の確率で重篤化(劇症肝炎と呼ばれます)することがあり、この場合の死亡率は70%にも及びます。
慢性肝炎になると継続的に肝細胞が少しずつ壊れていくため、無治療の場合は数十年の経過で肝硬変になってしまいます。また、肝癌になる危険性も高くなります。

ワクチンの種類

不活化ワクチンになります(生ワクチンではありません)。

ワクチンの効果

若い時に打つほど効果が高いとされています。具体的には、40歳までの抗体獲得率は95%、40-60歳で90%、60歳以上で65-70%になります。(抗体を獲得できればほぼ感染は予防できます)

接種スケジュール

初回・1か月後・6か月後、の3回が基本的な接種スケジュールになります。抗体が出来ているかは血液検査で簡単に判定することが出来ます。

費用

一回の接種あたり6,000円(診察代込み)です。

副反応

注射部位の疼痛・発赤、発熱、発疹などが5%未満の確率で生じることがります。
ただし重篤なものは稀です。

風疹ワクチン(風疹・麻疹混合ワクチン)

感染した場合のリスク

風疹ウイルスは小児期に感染することが多いウイルスですが、ここでは成人に感染した場合の問題点について説明します。
成人してから風疹ウイルスに感染すると高熱や発疹が長く続いたり、関節痛を認めたりするなど、症状が重いことが多いとされています。最も問題となるのは妊婦への感染です。妊婦に感染すると胎児にも感染し、新生児の眼、耳、心臓などに先天異常を引き起こすことがあります。特に昭和54年(1979年)4月1日以前に生まれた男性は、公的な風しんの予防接種の機会がなかったため、風しんの免疫(抗体)を持っていない人が多く、しばしば集団感染の原因となってしまうことがあります。自分自身だけではなく、周囲の妊婦や胎児も感染から守るため、これら風疹に対する抗体を持たない男性に対する予防接種が公費で実施されています。(令和7年3月31日までの予定)

ワクチンの種類

生ワクチンです。他のワクチン接種までに最低4週間は間隔を空ける必要があります。

ワクチンの効果

ワクチン1回接種で95%の方に抗体ができます(2回接種をすると99%の方に抗体が出来ますが、成人男性に対する風疹ワクチンは1回しか公費の対象になりません)。15年以上たっても抗体価は維持されるため、長期的な効果も見込まれます。

接種スケジュール

成人男性に対する風疹ワクチン接種は1回のみとなっています。
ただし過去に風疹に罹患していたり、ワクチンを打っていたりすれば(抗体があれば)ワクチンを追加で打つ必要はありません。
そこでまず風疹抗体価をチェックし、抗体がなければワクチンを打つことになっています。

費用

昭和37年4月2日から昭和54年4月1日の間に生まれた男性で、クーポン券をお持ちの方は無料で検査・接種が可能です。
上記範囲外でワクチン接種を希望の場合、ワクチン接種代は9,900円になります(接種前に抗体検査代が別途必要になります)

副反応

発熱と発疹が主な副反応です(弱毒化した風疹ウイルスをワクチンとして接種しますので、軽い風疹の症状が出ることがあります)。発疹は16%、発熱は4%にみられます。その他、注射部位の発赤・腫脹・硬結や、蕁麻疹、関節痛などの報告があります。

RSウイルスワクチン(アレックスビー)

(大人が)感染した場合のリスク

RSウイルスは冬季における小児の風邪・肺炎の原因ウイルスとして有名です。
小児科においては重要なウイルスでしたが、最近まで大人は感染しても軽い風邪のような症状が出るだけと考えられていたため、内科医の間ではあまり注目されていませんでした。
しかし近年の研究により、60歳以上の高齢者、肺・心臓・腎臓の病気や糖尿病をお持ちの方、(特殊な病気や薬の影響により)免疫抑制状態にある方、などでは小児と同様に肺炎を発症し、時に重症化する可能性があることが明らかとなってきました。
そのリスクは概ねインフルエンザと同等と考えられており、インフルエンザの重症化予防のために高齢者のインフルエンザワクチン接種が推奨されているのと同様に、RSウイルス感染症の重症化予防のために高齢者の本ワクチン接種が推奨されています。

ワクチンの種類

成人用RSウイルスワクチン「アレックスビー」は不活化ワクチンです。他のワクチンとの間に接種間隔の制限はありません。

ワクチンの効果

日本人1,034人を含む、全世界24,966人を対象とした臨床試験で、ワクチンはRSウイルスに関連した肺炎の発症確率を約1/5に低下させました。

接種スケジュール

2024年5月時点で、追加接種の必要性については十分なデータが存在していません(今後信頼に足るデータが発表された時点で追記いたします)。

接種対象者

60歳以上の全ての方(上記臨床試験が60歳以上を対象として実施されたため)。

費用

ワクチン1回につき26,400円(消費税込み)です。

副反応

ワクチンの効果を高めるため、接種部位に炎症を引き起こす物質が含まれています。このため接種部位の痛みや腫れが高率(60%程度)に出現します。また、頭痛や筋肉痛・関節痛といった風邪の時にみられるような全身症状が出現する可能性があります。いずれも程度はそれほど強くなく、2日前後で消失することが大半です。

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院長
木村 佳人
診療内容
内科、内視鏡内科、消化器内科
住所
〒663-8107
兵庫県西宮市瓦林町1-21
KBクリニックビル1F
アクセス
西宮北口駅から徒歩15分、甲子園口駅から徒歩13分、瓦木支所前(阪急バス)下車すぐ
休診日 木曜・祝日
:土日 午前診の受付時間 8:45~12:00
:土日 午後診の受付時間 13:30~16:45
受付時間
午前診
8:45~11:30
午後診
13:00~15:45
夜診
17:15~19:30