感染症

マイコプラズマのすべて ~その2、症状・診断・治療編~ 感染症

マイコプラズマのすべて ~その2、症状・診断・治療編~

その1,基礎編はこちらから 目次 潜伏期間 マイコプラズマによる急性上気道炎の経過 マイコプラズマによる肺炎の経過 マイコプラズマの直接的な診断方法(PCR検査) マイコプラズマの直接的な診断方法(抗原検査) マイコプラズマの直接的な診断方法(培養検査・抗体検査) マイコプラズマの間接的な診断方法(…
マイコプラズマのすべて ~その1、基礎知識編~ 感染症

マイコプラズマのすべて ~その1、基礎知識編~

マイコプラズマ感染症とは「マイコプラズマ属」に分類されるいくつかの細菌による病気の総称です。ただし今回の投稿では「マイコプラズマ・ニューモニエ」に限定して述べさせてもらおうと思います。マイコプラズマは細菌に分類される微生物ですが、一般の細菌とは異なり、ウイルスに近い特徴を持っています。その特徴の1つ目は小さいこと、2つ目は細胞壁を持たないこと、3つ目は細胞内に侵入することです。マイコプラズマはウイルスと細菌の両方の特徴を持つために、感染すると風邪と肺炎の症状がどちらも見られることがあります。
牡蠣による食中毒について(主にノロウイルスについて) 感染症

牡蠣による食中毒について(主にノロウイルスについて)

はじめに  みなさん、牡蠣は好きですか?  実は私はそれほど好きではないのですが、昔牡蠣好きの友人と食事に行った際には、生とか半生くらいで2,3個ペロッと食べてしまうので、好きな人はこんなにも食べられるのかとびっくりしたのを覚えています。  そんな大人気な食材の牡蠣ですが、残念なことに今シーズンは牡…
高校受験当日の体調不良について 感染症

高校受験当日の体調不良について

兵庫県公立高等学校入学者選抜においては、医師が診察の結果として現在の病状では試験を受けることが出来ないと認めた場合は、インフルエンザやコロナに関わらずどんな病気であっても追検査の対象として受理されます。
インフルエンザの症状・検査・治療のポイント4~治療編(後編)~ 感染症

インフルエンザの症状・検査・治療のポイント4~治療編(後編)~

目次 はじめにオセルタミビル(タミフル)の特徴バロキサビル(ゾフルーザ)の特徴ザナミビル(リレンザ)の特徴ラニナミビル(イナビル)の特徴抗インフルエンザ薬と異常行動との関連について治療編のまとめ 1.はじめに ついにこの連載も最終回となりました。 今回は抗インフルエンザ薬について取り上げます。 クリ…
インフルエンザの症状・検査・治療のポイント3~治療編(前編)~ 感染症

インフルエンザの症状・検査・治療のポイント3~治療編(前編)~

目次 はじめにまずは自分に重症化リスクがあるのか知る周囲の人への影響を考えるインフルエンザに罹ってしまった場合、生活面で気を付けることは?インフルエンザの際に病院から処方される薬には2種類ある 1.はじめに 症状編、検査編、に続き今回は治療編をお届けします。 それぞれ独立した内容ですのでこの治療編か…
インフルエンザの症状・検査・治療のポイント2~検査編~ 感染症

インフルエンザの症状・検査・治療のポイント2~検査編~

症状編に戻る場合はこちら 目次 はじめにインフルエンザ抗原検査を受けるタイミング発熱から時間が経っていても検査を受けるべき?抗原検査陰性を信じても良いのか?じゃあもう抗原検査は不要なんじゃない?症状編と検査編のまとめ 1.はじめに 前回、症状編として、どのような時にインフルエンザの可能性が高いか述べ…
インフルエンザの症状・検査・治療のポイント1~症状編~ 感染症

インフルエンザの症状・検査・治療のポイント1~症状編~

目次 はじめに症状からインフルエンザを診断することは可能か?スコアによるインフルエンザの判定インフルエンザ濾胞の存在は、インフルエンザ流行期において診断の助けとなる新型コロナウイルスの流行により、症状による診断は難しくなっている 1.はじめに 久しぶりにインフルエンザが流行しています 。 2023年…
当院発熱外来における新型コロナウイルス検査結果 COVID19

当院発熱外来における新型コロナウイルス検査結果

2022年11月から2024年10月までのデータです。googleスプレッドシートで作成したグラフの埋め込みが上手くいかなくなったこともあり、毎月の更新は終了予定です。 注:当院は小児の診療は基本的に行っていません。受診者の大半が成人(中学生以上)ですので、以下のデータは西宮・宝塚・伊丹付近に在住の…
麻疹の症状、合併症、診断、予防について 感染症

麻疹の症状、合併症、診断、予防について

はじめに  麻疹と書いて「ましん」や「はしか」と読みます。一般的には「はしか」と言った方がわかりやすいかもしれません。  麻疹は先進国においても1000人に1人が死亡する怖い感染症です。  国内においてはほぼ根絶されたものの、海外においては流行が続いており、十分な予防接種を受けていない方が海外に行か…